私は靴と鞄は良い物を身につけたいと思っています。
良い物といっても値段が高ければいいわけでもなく、高級ブランドならいいということでもないのですが、靴なら履き心地、キレイに見える、お手入れができるもの。
その中でも、お手入れができるものが大好きです。
いわゆる革を育てるような。大切にケアしていけば5年、10年と持っていられるもの。
そういう物は、残念ですが1,000円や2,000円では買えません。
それでも「良い物」だけをいつも買うわけでもなく、時には安い靴や鞄も買っていますし、流行のものは十分楽しめます。短い期間で満足できるものは、そういう物を購入しています。
けれどやっぱり愛着もわかなかったり、直してまで持ち続けることはしません。
どちらがいいのかは、人それぞれですし、価値観でもあるのでこういうことに正解はないことはわかっています。
でも、本当に良い物はたとえ持っていなくても見たり聞いたり、触ったりしてその存在を知っておくことは自分を高めるために必要なのかな?と私は思います。
知らないのに否定するのはよくない
職場に自分の不幸話を武勇伝のように語る30代前半の女の子がいます。
(女性とは言い難い)
親が自己破産したとか、借金があって自分が返したとか、取り立てから逃れた話とか、親の遺産がいくらあって貯金したとか、前の職場でいじめられて殺されそうになったとか・・・呆れることを平気で話してきます。
そんな生活をしていたからか、いつも他人の目をきにして、悪口を言われていないか気にしています。言われないように周りに変に気を使っていたり、ひとりずつに相談ともちかけて誰かが悪口をいってないか、あの人が私を無視している気がすると話しています。
常に何かを心配している
実は私も最初の頃に給湯室で呼び止められてそのような話をされました。
「あの人が私に対して冷たいけど、何かいってません?」と聞かれました。正直そういう人って誰にでもそういっていると思ったし、二人でこそこそ話すことが好きな人だなと感じたので、初めて聞かれたときに、はっきりと言いました。
「私は気が付かなかったし、何も言っているのを聞いたことないけど~」とやんわり。
そしたら、追っかけてきて「それでも・・・」とまた話しはじめました。それでもあえて「いや~私にはそんなこと言ってこないよ」と言うと諦めました。
数回続いたけれど断り続けたらそれ以来、彼女は私には愚痴を言ってきません。
が、
他の人にずーーーーっと同じことをしています。
だいたいその女の子が席にいないと、必ず誰かが一人が席にいません。
もう何年も続いています。
仕事中1時間抜けて相談の振りをして話しをはじめてその後愚痴を言い続けています。
そんな彼女を交えてのランチタイムで靴の話になりました。
そこで彼女の武勇伝がはじまった
「わたし、靴に高いお金かけるってマジ意味わかんないんですよね。わたしは靴に掛けるお金最高でも3,000円ですよ。いままで3,000円以上する靴なんて履いたことないですよ!無駄じゃないですかねそれ以上高い靴って」と。
それを聞いて驚いた・・・けれど私はにこにこして聞いていた。
他の人が、「え~3,000円?最高で?すごいね」と驚いたら、さらにヒートアップして高い靴がいかに無駄かを唱え続けた。
ひとそれぞれだけど、それは自慢しなくてもいいんじゃない?そう思って黙っていた。
周りは誰も自分の靴の値段は言わなかった。
ということは、もちろん私と同じ気持ちだったと思う。
でも少し気になったので聞いてみた。
「私もそんなに値段の高い靴は履かないけれど(嘘)、でもそういう良さそうな高い靴って一度は履いてみたりしたくない?」と。
そしたら、「え~興味ないんで、履ければなんでもいいし、見ても買えないなら見るのさえ時間の無駄じゃないですか?」と。
「そうなんだね~」といってさらっと会話を終わらせた。
自慢が幸せそうじゃない人
わたしもその人に対してはどうでもいいけれど、いつも話す自慢話がまったく幸せそうじゃないなぁとずっと思っていました。この靴の話でなんとなくわかった気がします。
その彼女、顔は可愛いのに、いつも靴はボロボロ。洋服も年齢からすると着ないような安っぽい服。サイズが合っていなくて上下ともにピチピチ。性格はとてもガサツ。職場のマグカップさえキレイに洗わないので口紅がべったりついたままで伏せてある。
お財布には1,000円くらいしか入れていなくて小銭多め。
嘘みたいだけれど、本当にいつも1,000円前後しかお財布に入っていなくてよく外出時に営業さんに付いて行ってランチを御馳走してもらってるらしい。当たり前のようになっているらしい。コンビニにいけば、お弁当を選んで一緒にいる営業さんに渡すらしい。
確かに家は裕福じゃなかったのかもしれない。けれど今は違う。
社会人としてどうなんだろう?と思ってしまう。
知ろうとしない、そして知らないのに批判する
靴の話に戻ると、知らないのに批判だけする。もちろん他の事もおなじく。
その良さを知らないなら黙ることを知ったらいいと思う。
口からペラペラと批判しない方がいいと思う。
なぜなら・・・裏でみんなが彼女の事を軽蔑しているから。
わたしはずっと傍から見て聞いてるけれど、口は出さないけれどいつも思ってた。
良いものって触れただけで幸せになれることもあるのに・・・と。
なんだかそういう人間関係を見続けてからの靴の話で、私とは価値観が真反対の人だと思った。そういう人に質の良い物の話をしてもわからないんだろうなと。
週末に手にした本
以前から本棚にあった本。
ずっと気にしていなかったのに週末ふと見たらまた読みたくなった。
上質生活 という本です。
パラパラとページをめくったら驚きました。
だって・・・第一章の項目が今思っていたことなんですから!
1. 良質なものが上質な生活行為を育てる
そして
7. 上質な時間が上質な人生をつくる
さっそく久しぶりに読み始めたら、とても良いことが書いてあります。
すっかり内容を忘れていたので新鮮な気持ちで読めます。
この週末にゆっくりと読んでいきます。